建仁寺両足院にて、山田晋也の展覧会 「あってない なくてある – A shifting presence -」を 7月16日より開催
京都の最古の禅寺として知られる建仁寺の塔頭・両足院にて、山田晋也の展覧会「あってない なくてある – A shifting presence -」を2023年7月16日から7月24日まで開催します。
2020年、2022年に続いて、両足院で三度目の作品発表となる今展では、ライフワークとして伝統的な染織品の制作にとりくむ山田が、古来から続いてきた「織り」という営みを、インスタレーションに導入します。
【作品について】
夕闇の静寂の中、山田が抽象画を描いた黒い絹本の囲いの中で、織り手が手機のゆかしい音を響かせ、シルエットで浮かび上がります。その気配と動きは、知らないのに懐かしいもの、「遠くて近い、近くて遠い」、「あってない、なくてある」という、相反する感覚として感得されることでしょう。期間中、会場で絶え間なく織りつづけられるのは、純白の紙布。かつて織物用の金銀箔の支えとして用いられてきた素材を再利用し、織り上げた布は両足院に奉納されます。
ものが作られる過程を、美として提示する試み。それは、人間が技とともに生きてきた長い時間を荘厳することでもあります。
通常非公開の両足院で、夜に公開される本展は、特別な空間と時間を提供します。夜の禅寺で展示される作品とともに、自身を顧みる機会となればと願っています。
■「あってない なくてある – A shifting presence -」開催概要
会期 :2023年7月16日(日)~7月24日(月)
開場時間 :17:30~21:30(受付終了 21:00)
会場 :両足院(建仁寺山内)
京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
入場料 :1,000円 学生無料(学生証の提示をお願いします)
主催 :Pulse of Silence実行委員会
共催 :両足院
会場施工 :Antiques & Art Masa、京表具井上光雅堂
制作協力 :川嶋啓子、稲あゆ美、松村綾子、株式会社辻商店、
豊和堂株式会社、CANVAS Inc.
問い合わせ:075-468-6301(豊和堂株式会社)
【アーティストについて】
山田晋也
1974年京都生まれ。豊和堂(京都市上京区)アートディレクターとして、国宝をはじめ数々の歴史的な重要染織品の復元、奉納をおこなう。『ぼくらが日本を継いでいく(琳派.若冲.アニメ)』展(2017~2008年京都高島屋、新宿高島屋)『ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展』(2019比叡山延暦寺)では、染織工芸技術とポップカルチャーを融合させた。
2019年 神戸アートマルシェ2019参加
2020年 「胎内衆会 『ぼくらは何処にかえるのだろう?』」建仁寺塔頭、両足院
2021年 『the silence as connection 静寂につなぐ』古美術瀬戸
2021年 ACK連携プログラム『Pulse of Silence』COCON KARASUMA
2022年 ACK連携プログラム『うちにあるもの -Representation-』有斐斎弘道館
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