【SDGs】通信制高校の強みを活かし地域を超えたネットワークを味方に

学校法人KTC学園 屋久島おおぞら高等学校(広域通信制・単位制 校長:茂木健一郎)とおおぞら高等学院(サポート校、学院長:小林英仁)からなる おおぞら高校は、2022年度の生徒が行ったSDGs活動の締めくくりとして、全国のキャンパスをつなぎ「SDGsおおぞらサミット」を開催します。

1. 世界寺子屋運動書き損じはがき 贈呈式

生徒たちが作ったハガキ回収BOX
生徒たちが作ったハガキ回収BOX
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の途上国支援「ユネスコ世界寺子屋運動 書きそんじハガキ・キャンペーン」は、書き間違いや、古いなどの理由で投函されなかった未使用ハガキ、タンスの中に眠っている金券などの「タンス遺産」を回収して、集まったハガキや切手などを募金に換え、世界寺子屋運動の活動に使わせていただくキャンペーンです。おおぞら高校は2020年度から活動に参加し、今年4月にはカンボジア20件目の寺子屋「トラム・ササー寺子屋」が完成しました。本年は24万2382円分(1月末)のハガキ等を集め、2/20(月)「SDGsおおぞらサミット」にて、鹿児島ユネスコ協会会長 吉田浩己氏に贈呈します。

2. 「年賀状どころか手紙を出す習慣がないので想像以上に大変だった」

贈呈式に参加する熊本キャンパスの生徒たち
贈呈式に参加する熊本キャンパスの生徒たち
──活動を通して苦労や工夫した点を教えてください

ハガキを集めるためにキャンパス内での呼びかけや、お店や小学校にお願いに行きました。私たちも、年賀状どころか手紙を出す習慣がないので想像以上に大変でした。年賀状を出しそうな施設や、美容室やクリニック、養護施設、保育施設などに電話をかけたりハガキ回収を呼び掛けるアニメーション動画をYouTubeに投稿しました。大変な活動でしたが、この活動を通じて支援が必要な環境にある途上国のことを知ることができました。また、ハガキの回収はできずとも、周囲の人たちに途上国の状況を伝えられたと思います。私たちのように「何かしたい」と感じてくれる人が増え、書き損じハガキの回収活動でなくても行動をする人たちが増えたらいいなと思い活動しました。

──SDGsの活動に対する想いを教えてください

世界寺子屋運動を通して、途上国について調べました。文字が読めない、教育を満足に受けることができないといった国の状況に衝撃をうけました。年に1度行く屋久島スクーリングでは「文字が分からないとどうなるか」を体感する授業があり、そこで文字が理解できないと生命に関わるということを実感し、世界寺子屋運動の取り組みの意義をより強く考えるようになりました。1年間、SDGsを意識して生活することで私たちにも変化がありました。以前より視野が広くなったと思うし、身の回りのものを大切に使うよう意識するようになりました。そして何より「継続」が大事だと思うようになりました。長くできる取り組みであること、長く取り組むために無理をしないこと、やるなら楽しみながらできること、そんな気持ちで活動をしています。

3. 古着回収プロジェクト

京都循環フェスでの様子
京都循環フェスでの様子
「古着を古着で終わらせない」というテーマのもと、昨今環境問題としてあげられている不要衣類の廃棄による焼却、埋め立て問題を解決すべく2021 年度より全国のキャンパスに「古着回収ボックス」を設置。 回収した古着をファッションブランドのSPINNSさんが選別し再販売・リメイク販売をおこない、新しいユーザーの手に届け、再循環させる取り組みです。2022年度は、生徒運営「おおぞらSDGs」instagramアカウントの運用開始し、東京ビッグサイト「古着フェス」や、北九州新幹線開通イベント「千年夜市」、京都循環フェス、佐賀がばい肉フェスなど、全国各地のイベントにて集まった古着を販売しました。

1年間の取り組みは2/20(月)「SDGsおおぞらサミット」、2/27(月)おおぞら高校授業内にて発表します。

4. SDGsおおぞらサミット概要

と  き  2023年2月20日(月) 15:30~16:30
内  容  世界寺子屋運動 ハガキ等贈呈式
おおぞら高校SDGs活動報告、ボランティア活動の発表等
会  場  屋久島おおぞら高等学校 鹿児島事務所
鹿児島県鹿児島市金生町1-1 ラウンドクロス鹿児島 4F
※贈呈式は会場で実施しますが、活動報告はオンラインでの開催です
来  賓  鹿児島ユネスコ協会会長 吉田浩己氏

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