EC販売堅調に推移し金額構成比72%に -2024年上半期 セル映像ソフト市場動向-
(※セル映像ソフト市場:DVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-rayなど全て含む)
【概要】
・チャネル別構成比ではECの拡大傾向が続く
・市場全体に占めるBlu-rayソフトの金額構成比は71%に達した
【セル映像ソフト全体】
ジャンル別の金額構成比では、前年大きく構成比を拡大させた音楽ジャンルが前年から6%ポイント縮小の41%となったが、最大ジャンルを維持している(図)。その一方で、劇場で大ヒットとなった映画『THE FIRST SLAM DUNK』が2月にリリースされたこともあり、邦アニメは前年から2%ポイント拡大し26%となった。同じく劇場で大ヒットとなり、アカデミー賞視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』が5月にリリースされた邦画ジャンルが、構成比7%と前年から2%ポイント拡大となった。
【Blu-rayソフト】
Blu-rayソフトの比率は洋画、邦アニメ等のジャンルで順調に拡大しており、洋画、邦アニメジャンルの金額構成比は80%を超えている。なお、4K Ultra HD Blu-rayソフトは2024年6月末時点で累計1,000タイトルを超えており、2024年上半期のセル映像ソフト全体に占める4K Ultra HD Blu-rayの金額構成比は3.4%となった。
【2024年セル映像ソフト展望】
映像業界が全体としてデジタルにシフトしていく中で、作品を見るだけが目的のユーザーはパッケージ購入から配信視聴へと移行していることが推測されるが、パッケージとして手元に所有したくなるような作品であったり、魅力的な特典などの工夫により、一定のパッケージ購買層は引き続き残ると思われる。今後セル映像ソフト市場は、よりコアなファン層向けの市場となっていくことが予想される。
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