インバウンド観光客の応対に役立つ虎の巻、 日仏英3カ国語9,000項目を網羅した「日本観光必携単語帳」 500部限定で12月25日発売
GTP「日本観光必携単語帳」編集部は、現役のトップガイド4人が執筆・編集した書籍「日仏英3カ国語 日本観光必携単語帳」を、2024年12月25日(水)に500部の数量限定で発売します(GTP発行)。この本は、外国人観光客の応対の最前線に立つ人を対象に「現場で使う立場に立って編まれた」もの。ガイド・通訳、ホテル・旅館、レストラン・居酒屋、交通機関、観光案内所など、日本で外国人と接する機会がある人すべてを対象とした、これまでに前例のない語彙集です。
【URL】 http://gtpweb.net/tango.html
■誕生秘話~おもてなしの心を言葉にこめて コロナのおかげで本ができた~
「このワードブックを手に、外国人のお客さまに素晴らしい日本を伝えたい」と話すのは、GTP「日本観光必携単語帳」編集部主宰で通訳案内士の長野 智行(通称ともさん)。通訳案内士は外国の観光客に日本を案内する職業で、長野はフランス語の優秀なガイドでした。しかし、コロナ禍で2021年春以来、仕事はゼロになりました。
「無風どころか、逆風でしたね。現地に行って自己研修することもできないのですから」
Go To トラベルキャンペーンもインバウンド業界には助けにならず、外に出ない日が続きました。家でもんもんとする中、これまでの仕事で書きとめてきた単語や表現をまとめることを思いつきました。
「フランス人は、言葉を大切にする国民で、単語力、イコール教養といった面があり、単語力のないガイドは失格です。たとえば地震の話ひとつでも、免震装置、耐火建築、筋交い、といろいろな語を知らねばなりません。日本は地震国だ、とただ繰り返しているようではだめなのです」と、長野は語ります。分野は、日本食、温泉、日本の家、神社や寺院といった典型的な観光の事柄はもちろんのこと、自動車工場の見学、原発問題、政治・経済・歴史など広い範囲に及ぶ。アニメ作品、現代美術アーティスト、現代建築の作品リストなど、フランス人が興味を持つ現代の日本を知る知識も盛り込みました。「現場で出てきそうな単語はすべて網羅しました」と、長野は胸をはります。もちろん、新型コロナウイルス関係の語もぎっしり。
「これからのツアーでは、三密や社会的距離という語を口に出さないということはあり得ないでしょう」
新しい生活様式にも対応した単語帳ができあがりました。
そして、このプロジェクトはさらに大きな展開を見せることになります。英語のエキスパートを巻き込んで、すべてに英語が並記された「日仏英3カ国語」のマルチリンガル・ワードブックを目指すことになったのです。
「フランス語ガイドは全国で500人に過ぎません。狭い世界です。英語を入れてこそ、価値のあるものになる。第一線のガイドや通訳だけでなく、観光案内所やホテル・旅館、あるいは外国人を迎え入れるレストランの方々に広く活用していただけるのでは、と考えました」
通訳案内士という仕事は、フリーランスの個人事業主として扱われ、ふだんは交流はあまりないといいます。
「基本的には個人プレーです。お互いにライバルだから、自分のメモや単語帳を見せるなんてとんでもない」
しかし、この試みに賛同する英語のベテランガイドたちが現れ、ネットを通じて膨大なやりとりが続けられました。議論が深夜に及ぶこともたびたび。「テレワークブームに乗っただけです」と長野は笑います。2021年2月に始まったネットを通じての「勉強会」は130回を数え、今も続いています。こうして、レンガをひとつひとつ積み上げるようしてこの『日本観光必携単語帳』が出来上がりました。すべての見出し語にはひらがなをつけ、外国人の日本語学習者も使えるように配慮しました。観光関係の人がすぐに現場で使えるよう、単語は分野別に配列されています。「ともさんと仲間たちの会」がチームワークで作りあげた、最強のインバウンド用ツールです。
■日本観光に必要な単語を分野ごとに配列
アイウエオ順・abc順ではなく、分野別、かつ現場で登場しそうな順に配列されているので、実践ではすぐに役立ち、机上学習では語彙を一気に増やすことができます。テーマごとに全12章で構成されています。また、アニメの作品名リスト、日本人のファッションデザイナーのリスト、現代美術アーティストのリスト、日本で見られる建築のリストなど、一般教養の事典の要素も盛り込まれています。
■持ち歩くもよし、机上学習もよし。ハンディな新書サイズ
本文576頁と、単なる単語学習の類書とは一線を画すボリューム。しかし、辞書の印刷で評判の高い三省堂印刷の提案により、裏写りの少ない薄手の紙を使い、製本は糸かがり綴じ、表紙はビニール表紙にしました。開きもよく、厚さは2センチに収まり、ハンディに持ち歩けるものに仕上がりました。
■目次内容
第1章[日本入門]〈空港到着から〉〈下車観光〉〈見えるものを説明する〉〈オーディオガイド・お金や忘れ物〉など
第2章[美味しい日本]〈魚類〉〈貝類〉〈肉・ステーキ〉〈果実〉〈和菓子・デザート〉〈味と食文化〉〈食事制限〉など
第3章[日本で飲む酒]〈酒蔵・酒米〉〈日本酒の製法〉〈酒器・居酒屋・酒飲み〉〈ビール〉〈ウイスキーの製法〉など
第4章[自然を愛で、理解する]〈苔と日本庭園〉〈森林国、日本〉〈日本の花木〉〈園芸・栽培・盆栽〉〈昆虫〉など
第5章[城や建物を訪れる]〈玄関から床の間へ〉〈木造建築と大工道具〉〈日本の城〉〈現代の建築〉など
第6章[日本人の心]〈神社に参拝〉〈神話の世界〉〈寺院に行くと〉〈禅の心〉〈キリスト教〉〈日本人の愛と性〉など
第7章[戦争と世界の未来]〈原子爆弾〉〈被曝者講話〉〈近現代の武器・兵器〉〈エネルギー〉〈原発〉〈環境問題〉など
第8章[スポーツとエンターテインメント]〈オリンピック〉〈ナイトライフ〉〈マンガ・アニメ作品〉〈カラオケ〉など
第9章[ハイカルチャーの基礎知識]〈現代美術〉〈日本映画作品〉〈日本語〉〈日本文学作品〉〈ファッション〉など
第10章[伝統的な日本]〈茶の湯〉〈伝統演劇〉〈陶芸〉〈金箔〉〈漆器〉〈和紙〉〈芸者〉〈着物〉〈刀鍛冶・刀剣〉など
第11章[産業・経済・政治・歴史・メディア]〈工場見学〉〈第一次産業〉〈ジェンダー問題〉〈日本と世界の歴史〉など
第12章[病気になったら]〈緊急事態〉〈注射と薬〉〈難病〉〈万が一の場合〉〈伝染病〉〈感染症と戦う〉など
■書籍を購入すると、ウェブサイトにもアクセスできる
書籍を有料で購入すると、特典として、2025年内の期間限定で、書籍の内容をそのまま収容したウェブサイトにアクセスできるので、本を持ち歩かなくとも内容を参照できます。ウェブサイトには、書籍に挟まれた栞に記載されている二次元コードとパスワードでアクセスできます。
■購入方法
500部のみの数量限定販売で、店頭販売やAmazonなどでの通信販売の予定はありません。
【書籍注文の仕方】
4,200円を振込んだ方に、送料追加なしでお送りします。
1)代金振込み
[振込先]郵便局 10030-80052271 口座名義:ナガノトモユキ
※他金融機関から郵便局口座に振込む場合は、店名=〇〇八(ゼロゼロハチ)、店番=008、預金種目=普通預金、口座番号=8005227
※振込手数料はお客さま負担
2)メールにて振込額と振込日、名前、郵便番号と住所、電話番号を送付
[メール宛先] greattomoyukiproject@gmail.com 「日本観光必携単語帳」係
3)入金の確認がとれ次第、クリックポストで商品発送
■編著者プロフィール
長野 智行[ながの ともゆき]
フランス語ガイド。東京都新宿区出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。新聞記者、日本航空機内誌編集長、『マリ・クレール』誌編集長、『Martha』誌編集長、ワイン専門誌編集長などを経て、フリーランスに。ウェブ・エディター、短大の講師などをつとめ、2006年より、フランス語によるガイドを本業とする。著書に「Guide Tomo Japon 2018」など。
小林 由美子[こばやし ゆみこ]
英語ガイド。神戸出身、横浜市在住。1997年に横浜で通訳ガイドとしてスタートする。サンライズツアーの鎌倉、日光、富士箱根のコースで鍛えられた後、FITからスルーのロングツアー、アートや鉄道などのテーマツアーまで幅広くこなすように。日本の近現代建築巡りと現代アート鑑賞をこよなく愛す。さまざまな「美」をお客さまと共感する瞬間が楽しみ。
山本 啓介[やまもと けいすけ]
フランス語英語ガイド。川崎市出身。広告制作会社、フランス政府観光機関でのプロモーション業務を経て、2015年より通訳ガイドに。業務視察、国際会議、スポーツ大会、映画撮影など、幅広いジャンルの通訳も行う。総合旅行業務取扱管理者、世界遺産検定1級、J.S.A.ワインエキスパート等の資格を所持。ガイドや通訳などの枠にとらわれないマルチな活動を目指す。
笹根 由恵[ささね よしえ]
フランス語英語ガイド。神戸出身。2001年よりフリーランスのフランス語通訳・翻訳家。2007年よりフランス語ガイド。富裕層、外務省招聘事業、クルーズ乗船やインセンティブツアーに多く携わる。20年間通訳として関わってきたバレーボール男子フランスチームの東京オリンピック金メダル獲得の瞬間に立ち会い感動。趣味は茶道、仕舞。翻訳書に『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』など。
■書誌情報
刊行日 :2024年12月25日
判型 :新書版
製本 :糸綴り上製本、ビニール表紙、紙カバー
本文ページ数:576ページ
総項目数 :約9,000項目
定価 :4,200円(税込)
編集 :日本観光必携単語帳編集部
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