【鹿児島高専】吹奏楽部のボランティア巡回演奏~鹿児島県内の小学校やこども園でのミニコンサート~

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 鹿児島工業高等専門学校(鹿児島県霧島市 校長:上田悦子 以下「鹿児島高専」)の吹奏楽部では、令和5年7月13日(木)から15日(土)にかけて、大隅半島南部で巡回演奏を行いました。昨年までの3年間は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、やむを得ず中止してきましたが、今年は4年ぶりの再開となりました。

 今年は以下の日程で、5カ所の小学校・こども園でコンサートを開きました。

・令和5年7月13日(木) 肝付町立国見小学校、錦江町立神川小学校(鹿児島県肝属郡肝付町)

・令和5年7月14日(金) 肝付町立宮富小学校、肝付町立波野小学校(鹿児島県肝属郡肝付町)

・令和5年7月15日(土) 光華こども園(鹿児島県鹿屋市)

 

<目的>

この巡回演奏は、技術の向上とボランティア精神の育成のために、本校吹奏楽部が約40年間にわたり、毎年実施しているものです。基本的には2泊3日で、バスで移動しながら県内の小学校や幼稚園・こども園を訪問し、1日に2~3校で演奏を行います。県内を北薩・南薩・北大隅・南大隅の4つの地域に区切り、毎年場所を変えながら特に生の音楽に触れる機会の少ない、県内でも都市部から遠く離れた地方の学校(特に小規模校)を中心に巡回し、音楽の楽しさや、楽器のおもしろさを伝えることを目的としています。

(国見小学校での演奏会の様子)

 

<活動の様子>

小学校では、様々な曲を演奏する中で一番人気だったのは、アニメ「推しの子」のオープニング曲「アイドル」で、高専生は演奏だけではなくダンスも披露しましたが、子供たちも大きな声で歌ってくれて、大変盛り上がりました。子供たちがよく知っている曲を演奏するのはもちろんですが、クイズのコーナーや、指揮者に挑戦のコーナーも設けています。クイズのコーナーでは、楽器に関する様々なクイズや、童謡メドレーを演奏して、その中に何曲の童謡が入っていたかを当てるクイズなど、演奏も交えて音楽や楽器の楽しさを伝えています。

指揮者に挑戦のコーナーでは、代表して2人の児童に、子供たちがよく知っているドレミの歌や、アンパンマンのマーチを、実際に指揮をしてもらいました。子供たちには、速くしたければ速く振ってもいいし、遅くしてあげようと思ったら、ゆっくり振ってもいいからね…と伝え、実際に曲の途中でスピードを変えて振っても、吹奏楽部員たちがちゃんとその指揮に合わせて演奏していることを(きちんと指揮を見て、指揮の通り演奏していることを)体験してもらいました。

また、演奏会の最後には、小学校でよく歌われている「Believe(ビリーヴ)」(作詞・作曲:杉本竜一)を、吹奏楽部の伴奏で、子供たちに歌ってもらいました。このように、  鹿児島高専吹奏楽部の巡回演奏は、ただ聴くだけのコンサートではなく、参加型のイベントとして、子供たちと一緒になってコンサートを作っていくのが特徴です。

 

(光華こども園にて。演奏会後の記念写真)

ところで、今年訪問した国見小学校には、平成20年にも訪問したのですが、その当時の小学校6年生で演奏を聴いていた男の子が、自分も吹奏楽をやってみたいと思い、実際に4年後には鹿児島高専に入学し、吹奏楽部に入部してきました。そして今度は、その学生が5年生になった平成28年に国見小学校を再度訪問し、母校での演奏会となった思い出のある小学校です。

また、3日目に訪問した鹿屋市の光華こども園は、本吹奏楽部5年生の男子学生の母園でもあり、園長先生をはじめ、当時からいらっしゃる先生とも久しぶりの再開を果たしました。こども園では園児の他、併設されている学童保育に通っている児童たちも含め、多くの子供たちや保護者にも演奏を聴いてもらうことができました。

来年は、南薩地方の小学校やこども園を巡回する予定です。

 

<部長のコメント>

4年ぶりの夏の巡回ということで、初めてのことばかりでしたが、こどもたちの笑顔が沢山見られてとても嬉しかったです。これからも聞いてくださる方を笑顔にするステージを作っていきます!(5年機械工学科:平島萌衣)

 

<巡回旅行責任者のコメント>

4年ぶりの夏の巡回で大変なことも多かったですが、子どもたちが楽しんでくれて、嬉しさで泣きそうでした。(5年情報工学科:森山滉平)

 

指導教員

(左:町泰樹・准教授、右:松田信彦・教授)

一般教育科 松田信彦 教授/博士(文学)  日本文学(古代)

一般教育科 町泰樹   准教授/博士(学術) 文化人類学

 

 

鹿児島高専について

(鹿児島高専)

所在地:鹿児島県霧島市隼人町真孝1460-1

校長:上田 悦子

設立:昭和38年4月

URL:http://www.kagoshima-ct.ac.jp/

 

地域貢献の基本方針

(1) 地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握に努め、地域が必要と

する取組みや地域に実りある結果をもたらす活動を推進する。

(2) 産学官連携活動及び地域企業や機関等に対する技術開発支援等を

集約的に推進するための組織を設置する。

(3) 教職員及び学生は、地域社会の一員として、地域住民や団体、自治体、

他の教育機関等との相互協力に努め、地域社会との共生を図る。

 

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】

鹿児島工業高等専門学校総務課企画係

TEL:0995-42-9038

e-mail:kikaku@kagoshima-ct.ac.jp