“小林啓一監督×成蹊大学映画研究部 座談会”にて大学生にエール! 5/13(土)~6/11(日)には、カフェ&ワインバルANGELIKAにて 「学生たちの<生涯のベスト映画>展示」を開催

映画をコンセプトのひとつに掲げ、昨年12月にオープンしたカフェ&ワインバルANGELIKA(運営:合同会社ANGELIKA)が、この度、最も近隣に所在する成蹊大学の映画研究部にイベントを企画提案。『ももいろそらを』『恋は光』などを手掛け青春恋愛映画の名手として知られる小林啓一監督をゲストに「今、日本の青春恋愛映画に求めるもの」をテーマにした座談会を2023年5月13日(土)に開催しました。また、2023年5月13日(土)~6月11日(日)に「学生たちの<生涯のベスト映画>展示」を開催いたします。

小林啓一監督と学生たち

■成蹊大学映画研究部との座談会

創設1964年という伝統と数々の映画賞受賞歴を有する成蹊大学映画研究部。映画制作を主とする活動で、11月の文化祭でも完成作品を発表します。小林監督は部活内容について質問しつつ、学生たちから映画を作りたいと思ったきっかけを聞き出すと、誰かに伝えたいという思い以上に自分の中にある何かを表現したい、何かを保存したい、残したい、という答えが多く返ってきました。また、映画が好きで観る側の目線をしっかり持ち続けている学生、部活を通して自分ができないような創作をする人の存在に刺激を受けたという学生、制作過程の現状に向き合い皆が苦労している個人作業の限界を変えたいと考えている学生、部内交流や対外活動のために全力で動いている学生の話からは、活発で豊かな部活の様子がうかがえました。

小林監督が手掛けた劇場公開作の全ては、青春映画と括られることが多いです。監督は、青春映画の根底にあるものはどの世代にも存在する話だとしつつ、青春映画に描かれる若いゆえの衝動について語ります。

映画制作に格闘している学生たちは、プロの映画監督に質問したいことが尽きません。脚本を書いている途中で書き直したくなることがある、稚拙さに気づいてしまう、という学生には、恥ずかしさにふたをするよりは、次に進むきっかけにすべきと言う小林監督。また、アニメ―ション映画にはない実写映画の強みは、という質問には、アニメとの差を考えたことはあまりないとしつつも、実写映画には、息遣いや、瞬きに、リアリズムがあると言い、学生たちは熱心に聞き入っていました。

そして、作ったものがどう見られるかが気になるという学生に、人に見せるものを作る上でそれは宿命と言う小林監督。大人になると、整理して出す、という行動を取る必要が出てくる。でも、若いうちは整理できないことを気にしなくていい、悩まず撮ってほしいと語りました。

カフェ&ワインバルANGELIKAは、近隣に大学の多い武蔵野・吉祥寺という立地を生かし、今後も、学生にとっての映画との出会いの空間になることを目指してさまざまな企画・イベントを実施していく予定です。

■イベント概要

「成蹊大学映画研究部 学生たちの<生涯のベスト映画>展示」開催

展示期間:5月13日(土)~6月11日(日)

座談会に参加した学生たちひとりひとりに<生涯のベスト映画>をアンケート。集まった16本の映画を、ANGELIKA店内で“ウォールアート”にして発表展示しています。

映画を撮るきっかけになった映画、自分の価値観を発見できた映画など、1作1作にさまざまな理由があるそうです。現役大学生たちは、どんな作品が今、人生の中でのベスト映画なのかを、是非多くの方に知ってほしいと思います。