ワーナーブラザースで多くの邦画・洋画を手がけたプロデューサーが綴る物語。ユーミンの「ベルベット・イースター」が愛と戦いに命を輝かせる女性たちの人生を紡いでいく。

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ユーミンの『ベルベット・イースター』の世界観をそのままに、カバー写真を蜷川実花が飾る、読み味も艶やかな大人の一作を4月18日に刊行。筆者・池田有来(いけだゆき)は、NHKグループ、KADOKAWA、ワーナーブラザースジャパン等で映画・ドラマ・アニメの企画制作に奉職してきた映像のプロ(ビジネス上は池田宏之)。巻末には本作の主人公「ビビアン」のモデルとなったビビアン・スーのあとがきを収録。とあるドラマの制作現場で、女優と企画プロデューサーとして出逢ったビビアン・スーと筆者の若き日の約束が、名曲ベルベット・イースターの調べを背景に、台湾、フランス、モロッコを舞台にした珠玉の物語として結実。男と女、女と女、性をも超越した魂の交わりの果てにクライマックスを迎える格調高いラブロマンスと、読む者の手を休ませない壮絶なバトルアクション。愛と戦いに命を輝かせる女性たちの煌めきと切なさを描いた長編小説です。

ユーミンの「ベルベット・イースター」が女性たちの運命を紡ぐ壮大なラブストーリー。日本映画界の第一線で活躍する映画プロデューサー池田有来(ビジネス上は池田宏之)が放つ長編小説『ベルベット・イースター』のご紹介。

 

■ストーリー

パリでテロに遭遇し危うく命を失いかけたところをビビアンに救われたベネディクトは、その鮮烈な出逢いに激しく心を揺さぶられる。のちに再会した二人は強く惹かれ合うが、ビビアンには特殊戦闘員としての戦いの使命が待っていた。その頃、同じく特殊戦闘員のイングリット、グレース、ウーテにもそれぞれの宿命が迫り……。暗闇から光へ。愛と戦いに命を輝かせる女性たちの煌めきと切なさを描いた長編小説。

台湾、フランス、モロッコを舞台に、ベルベット・イースターの旋律が鈍色の空へとゆるやかに舞い上がる。

 

■主要登場人物相関図

 

■書籍仕様

定価:1,870円(本体1,700円)

判型:四六上製

ページ数:268ページ

ISBN:978-4-286-29075-1

カバー写真:蜷川実花

あとがき:ビビアン・スー

 

■文芸社公式紹介ページ

https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-29075-1.jsp

 

■池田有来(いけだゆき)プロフィール

慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。テリー伊藤氏の下で番組制作を学んだ後、総合ビジョン(現NHKエンタープライズ)でBBC、HBO等の海外放送局とドラマを開発制作。2003年、ワーナーブラザースジャパンに入社。映画制作部門の立ち上げを行い、制作部長としてクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」ほかの映画作品の開発・制作に関わる。2007年、ドリームワークスの映画配給宣伝統括ディレクターを務め「カンフーパンダ」などを担当し、その後、KADOKAWAにて実写映画「ルパン三世」などの映画の企画制作を手がける。2017年から2022年末までワーナーブラザースジャパンにて映画とアニメの企画制作部門Local Productionのバイスプレジデント上席執行役員に就任(上記はすべて池田宏之名義)。

 

■著者・池田有来が小説『ベルベット・イースター』に込めた思い

「私とヴァネッサ・パラディが共演できるような物語を作ってほしい」、そんな言葉をビビアンスーさんから頂いたのは2000年のことでした。その時は“台湾とフランスの若い女性の友情物語”という設定から心がときめくような発想が生まれず、冒頭から少しだけ書いた原稿はありましたがそのまま時が流れていきました。2015年、仕事があってパリに行く機会があり、そこで旧友と会って夜中までパリの中心部を逍遥していたとき、凱旋門の下に立ち慰霊の火の向こうに車もまばらで街灯が歴史のある建物と道を照らすシャンゼリゼ通りを見下ろすと、自然に、心の中に荒井由実(ユーミン)さんの「ベルベット・イースター」の旋律が聴こえてきました。真夜中の十二時半頃のことです。そして台湾の女性とフランスの女性の強烈にダイナミックで一方とても繊細なラブストーリーが心に浮かび、突然、一刻も早くこの物語を描き始めたいという気持ちが昂ってきました。その後、妻のドイツの実家に行き熱に浮かされるように書き始めたのがこのお話でした。楽曲「ベルベット・イースター」は主人公の女性が一人称で彼女の想いを歌っていく歌ですが、小説「ベルベット・イースター」は台湾人女性ビビアンとフランス人女性ベネディクト二人の物語である一方で、彼女たちを中心に十名・八カ国を超える国の人々の物語が展開していく複合的な物語でもあります。そして直接的・間接的、自覚・無自覚はありますがその登場人物たちは楽曲「ベルベット・イースター」に繋がっています。その意味で、この物語には一つの歌がこれだけ多くの国の人々の人生に影響を与え彼らの人生を輝かせることができるという思いを込めました。人が物語を作り物語が人を動かす。この映画作りの基本的な考え方に「一つの素晴らしい歌は一人の人生をも変える」というメッセージを加えたかった。映画は観客を普通の生活ではできない経験をする旅に連れて行ってそして家に帰してあげるエンターテイメントだと思っています。この物語を通じて読者の方々が素敵な旅行を経験できますように、そう願っています。

池田有来

 

■ビビアン・スーによるあとがき抜粋

私が池田さんと初めてお会いしたのは二〇〇〇年のこと。TBSで放送された矢沢永吉さんと私が共演した「雨に眠れ」というオリジナルのスペシャルドラマの時です。そのドラマはとても美しくて、そして、少し哀しい素敵な物語で、女優と企画プロデューサーという関係での出会いでした。その後もアニメシリーズの主題歌などでご一緒する中で、ある日、私は池田さんに「私とヴァネッサ・パラディが共演できるような物語を作ってほしい」と冗談で言ったのです。

それから月日が経ち、池田さんから「ビビアン、これ、どうかな?」と連絡が来ました。

(中略)

この物語を読みながら、私は自分の知らない世界への旅行に連れ去られていました。それは長くて短い旅でした。今、ドキドキしながら普段の私に帰ってきたところです。

小説「ベルベット・イースター」は、私が大好きな小説として本棚に加わります。

 

 

以上、文芸社の注目の4月刊行『ベルベット・イースター』をご紹介させていただきました。貴社媒体でのプレゼント用に献本も可能なほか、著者への取材依頼等も受け付けております。ぜひ貴社媒体でご紹介くださいますようお願いいたします。

 

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Posted by @PRESS