現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」、 北海道の本願寺小樽別院にて 9月28日(土)・29日(日)開催!
日本最大級の伝統仏教教団・浄土真宗本願寺派が主催する現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」。僧侶、科学者、芸術家など多様な分野の講師が集い、毎回予想を超えた化学反応が起こる学びの場です。第8回は、2024年9月28日(土)・29日(日)の2日間、小樽市の本願寺小樽別院にて開催いたします。
酷暑、水害、かんばつといった自然災害、あるいは人々どうしの分断や紛争などの危機に直面する世界にあって、今回は「地球という船の上で ~多様な乗組員どうしの共生」をテーマに掲げ、地球という船から下船できない私たちが、さまざまな乗組員と共にこの船でどのように航海を続けていけるのか、雄大な自然の中に多様な野生生物が暮らす北海道の地で学び考えます。
今回も多様で豪華講師陣が集結。野田サトル『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を務める言語学者・中川 裕、芸能活動以外に人権活動家としても知られ、9月公開の映画「シサム」ではアイヌ女性の役を演じているサヘル・ローズ、人間と自然の持続可能なつきあい方について研究している環境学者・伊勢武史、人と野生生物の根源的な関係を考察しているアーティスト・鴻池朋子、そして、浄土真宗本願寺派の僧侶・寺本知正と永田弘彰。
講義だけでなく、テーマに即した特別プログラムも充実。「アイヌ伝統文様の切り絵ワークショップ」や北海道の流木や白樺を使った「木製オルゴール作り」、ランチは豊かな北海道の海の幸を使った「海鮮弁当」。参加対象を15~29歳としているのは、世代の近い参加者同士の双方向の交流を大切にしているから。知性にも心にも深く響く智慧や人との出会いが得られる場、「スクール・ナーランダin北海道」、開校です。
■開催概要
テーマ :地球という船の上で ~多様な乗組員どうしの共生
日時 :2024年9月28日(土)・29日(日) 9:00~17:00
会場 :本願寺小樽別院(北海道小樽市若松1丁目4番17号)
講師 :〈9月28日〉中川 裕(言語学者・アイヌ語研究者)
サヘル・ローズ(俳優・タレント)
寺本知正(浄土真宗本願寺派僧侶)
〈9月29日〉伊勢武史(森林生態学・環境学者)
鴻池朋子(アーティスト)
永田弘彰(浄土真宗本願寺派僧侶)
対象・定員:15歳~29歳まで。50名/日
参加費 :◎一般/1日3,000円、2日通し5,000円(いずれも昼食付き)
◎学生/1日2,000円、2日通し3,000円(いずれも昼食付き)
※受付にて学生証を確認
<プログラム>
両日共通
講師による授業、講師全員によるトーク・セッション、参加者同士や講師を交えたディスカッション。
28日:アイヌ伝統文様の切り絵ワークショップとアイヌ音楽。昼食は「海鮮ちらし寿し弁当」
29日:木製クラフトオルゴールづくり。昼食は「蟹合戦弁当」
申し込みページ: https://nalanda8-hokkaido.peatix.com/
※申込み締め切り:2024年9月24日(月)正午
先着順。定員になり次第、締め切りといたします。
主催 :浄土真宗本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室
共催 :浄土真宗本願寺派 北海道教区「スクール・ナーランダ」実行委員会
企画・ディレクション:林口砂里(エピファニーワークス)
企画・運営 :北海道教区「スクール・ナーランダ」実行委員会/
チーム・ナーランダ北海道
お問合せ :浄土真宗本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室
(〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋町下ル
浄土真宗本願寺派宗務所)
MAIL: goen@hongwanji.or.jp
Tel : (075)371-5181(代)
URL : http://www.hongwanji.or.jp
■NALANDA Special
各講師による授業、講師全員によるトーク・セッション、参加者同士や講師を交えたディスカッションに加え、ランチやワークショップの内容も日によって変わるので、どちらも見逃せません!
(1) アイヌ伝統文様の切り絵ワークショップ(9月28日)
衣服や身の回りの道具などに描かれていたアイヌ文様は、「魔除け」の意味も持っています。アイヌ文様切り絵作家・小川基さんによる伝統文様の切り絵制作体験。アイヌ伝統楽器奏者でもある小川さんがアイヌの楽器と歌もご紹介くださいます。
(2) 木製クラフトオルゴールづくり(9月29日)
大自然に囲まれた北海道ならではの木を使ったオルゴールづくり。ベースとなるのは縁起が良いとされてきた長寿の木や白樺など。道内の海岸に打ち上げられた流木や白樺などの枝を使って動物や風景をつくります。
(3) 北海道名物でランチ。「海鮮ちらし寿し弁当」(9月28日)と「蟹合戦弁当」(9月29日)
ナーランダでは、その土地ならではの美味しいものを昼食にご用意。北海道といえば豊かな海の恵み。カニ・イクラ・ウニ・ホタテ・サーモンのちらし寿司と3種類のカニが味わえるカニ尽くしお弁当です。
なお、海鮮が苦手な方には別メニューをご用意いたします。
■講師プロフィール
◎9月28日(土)
中川 裕 なかがわ・ひろし(言語学者・アイヌ語研究者)
1955年生まれ。東京大学文学部言語学科卒。千葉大学名誉教授。1985年から2021年まで千葉大学文学部でアイヌ語・アイヌ文学を中心に講義を行う。1997年以来現在まで東京のアイヌ文化交流センターで、首都圏在住のアイヌを対象にアイヌ語上級講座を開講。野田サトル『ゴールデンカムイ』では漫画、アニメ、映画版でアイヌ語監修。著書に『アイヌの物語世界』、『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』など。
サヘル・ローズ さへる・ろーず(俳優・タレント)
7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳で養子縁組をした母と来日。高校生から芸能活動を始める。映画・舞台への出演だけでなく、近年では演出、映画監督などマルチに活躍し、表現者として活動の幅を広げている。自身が監督を務めた映画『花束』が2024年に公開された。今年9月13日公開の映画「シサム」ではアイヌ女性の役を演じている。芸能活動以外にも、個人で国内外問わず支援活動を続け、2020年にはアメリカで人権活動家賞も受賞。
寺本知正 てらもと・ちしょう(浄土真宗本願寺派僧侶)
1963年生まれ。大阪府極楽寺住職。浄土真宗本願寺派総合研究所副所長。龍谷大学や僧侶の養成機関である中央仏教学院にて非常勤講師を務める。専門は宗教史。大学で仏教を教えることはもちろんの事、マンガやアニメから様々な宗教を読み解く授業を楽しく行っている。著者に『お念仏との出会い-ヨーロッパ念仏者のインタビュー-』など。
◎9月29日(日)
伊勢武史 いせ・たけし(森林生態学・環境学者)
京都大学フィールド科学教育研究センター准教授。ハーバード大学大学院修了。人間と自然の持続可能なつきあい方について、シミュレーションや人工知能など情報科学技術を用いた研究を実施している。同時に、「人間とはなにか」という問いの答えを求めて、進化心理学にもとづく実験も継続している。著書に「学んでみると生態学はおもしろい」「生態学は環境問題を解決できるか」「2050年の地球を予測する」などがある。
鴻池朋子 こうのいけ・ともこ(アーティスト)
人間を1匹の移動する生きものの“センサー”として捉え、絵画、彫刻、指人形、手芸、歌、アニメーションなど様々なメディアを通して、芸術の根源的な問い直しを続けている。個展:2009年「インタートラベラー神話と遊ぶ人」東京オペラシティ アートギャラリー、2015年「根源的暴力」神奈川県民ホール、2020年「ちゅうがえり」アーティゾン美術館、2024年「メディシン・インフラ」青森県立美術館・松丘保養園など。
永田弘彰 ながた・ひろあき(浄土真宗本願寺派僧侶)
1986年生まれ。北海道十勝清水町真浄寺住職。帯広大谷高校にて宗教科教員を5年間務める。授業では日々のエピソードを仏教に落とし込み、笑いを交えた授業を行ってきた。2016年に結成した漫才説法コンビ「シミーズ」でも親しみやすい仏教ネタ作りを担当。2018、2019にはM-1グランプリ北海道予選にも出場。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません