日本初!自由学園卒業生・金森慧さんが第51回学生アカデミー賞を受賞しオスカーを獲得
受賞作品はすべて、第97回アカデミー賞の短編映画部門の選考対象となります。
アカデミー公式サイト
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■金森慧さん受賞コメント
■学生アカデミー賞について
受賞作品はすべて、第97回アカデミー賞の短編映画部門の選考対象となり、過去の学生アカデミー賞の受賞は、67回のアカデミー賞ノミネート、15回の受賞へと繋がっている。
過去の受賞者にはロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)、ピート・ドクター(『モンスターズ・インク』、『インサイド・ヘッド』)、スパイク・リー(『ブラック・クランズマン』)などの錚々たる監督たちが名を連ねる。
51回目となる今年は、世界738の学校から過去最多の2,683作品が応募され、ナラティブ、ドキュメンタリー、エクスペリメンタル、アニメーションの4部門で計12作品が受賞作品としてアカデミー会員の審査によって選ばれた。
今年の授賞式は、ロンドンのODEON Luxe Leicester Squareで、10月14日19時(BST)より開催。また、ロンドンで開催されるBFIロンドン映画祭とのパートナーシップにより、受賞者は業界とのつながりを広げる機会を得ることができる。
■『Origami』作品紹介
折紙は「切る」という破壊的な工程がなく、「折る」という「変形」だけを使って表現する。正方形からあらゆる形状に変形し、広げれば元の正方形に戻るという折紙の特徴を、土から生まれ土に還る「生命」と重ねている。
これまでのアニメーション作品における折紙の表現は技術的に困難とされ、実際に紙では作れない形状を使用したり、折る前と後の形状をすり替えて折っているかのように見せたり、誤魔化して描写されることがほとんどだった。本作品では、金森自身の折紙の知識を生かし、CGソフトで折紙をするためのワークフローを自ら考案。紙の厚みや内側の構造に至るまで忠実に再現することを実現した。作品に映るものすべてが実際の正方形の紙から折ることができ、金森がオリジナルでデザインしたメインキャラクターに加え、鶴や蛙などの日本の伝承折紙が数多く登場する。
本物の日本の折紙文化の表現にこだわった本作は、2023年度のデジタルハリウッド大学の卒業制作の最優秀賞に選ばれ、アジア最大級の国際短編映画祭Short Shorts Film Festival & Asia 2024や20th Annual HollyShorts Film Festivalなどのアカデミー賞公認国際短編映画祭で上映された。世界最大のCGの祭典として知られるSIGGRAPHのElectronic Theater 2024にも日本の学生作品として16年ぶりに入選するなど、国際的な評価を得ている。
■受賞者プロフィール
CGアーティスト
2001年11月生まれ、東京・東久留米市出身。自由学園高等科、デジタルハリウッド大学卒業。
小学校(初等部)から高校(高等部)まで、自由学園の自然豊かな環境で学ぶ。小学1年から折り紙を趣味として始め、中学校から学校活動の一環として書道に取り組む。幼少期から洋画に親しみ、映画のCG制作に興味を抱く。折り紙とCGの数学的な造形感覚の共通性に惹かれたことがきっかけで、高校2年の頃に独学でCGを始め、その後デジタルハリウッド大学に進学。在学中に制作したCG作品が、SNSや国内外のコンテストで高く評価された。
VFXショート動画「後方2回宙返り1回ひねり」はInstagramで150万回再生、「Unstable Jenga」はTwitterで900万回再生を記録。チーム制作のショートフィルム「Tomatoes」では監督を務め、第29回学生CGコンテストで優秀賞を受賞。アジア最大級の国際短編映画祭Short Shorts Film Festival & Asia 2024(以下SSFF)やSIGGRAPH Asia 2024 Computer Animation Festivalに入選した。書道をテーマにした映像作品「舞」は、世界的CGコンテストRookie Awards 2023で優秀賞を受賞し、海外の日本人アーティストたちが審査員を務めるCGコンテスト「三次元無双」では、「舞」と「Tomatoes」が映像部門で1位と3位を獲得した。
卒業制作では、自身の創作活動の原点とも言える折紙と自然をテーマに選び、ショートフィルム「Origami」を制作。デジタルハリウッドの卒業制作の最優秀賞に選ばれ、SSFFや20th Annual HollyShorts Film Festivalなどのアカデミー賞公認の国際短編映画祭で上映。世界最大のCGの祭典SIGGRAPH Electronic Theater 2024では日本の学生作品として16年ぶりに入選し、直近では第51回学生アカデミー賞を受賞、日本の作品が受賞するのは今回が初となる。
卒業後は海外での活躍を目指し渡航準備を進めつつ、Rock In Japan Fes 2024のタイトル映像を担当するなど、国内でフリーのCG映像作家としても活動している。
<SNS>
・X:https://x.com/kei_kanamori
・Instagram:https://www.instagram.com/keikanamori_
・YouTube: https://www.youtube.com/@kei_kanamori
<作品>
・「Origami」 https://youtu.be/OZMJVJoQPRo
・「舞」 https://youtu.be/4sr8LDdc-uA
・「Tomatoes」 https://youtu.be/J02vtPKA2Mg
・「Unstable Jenga」 https://youtube.com/shorts/RJW85AklDn0
・「後方2回宙返り1回ひねり」 https://youtube.com/shorts/3tZnZ_HpLJI
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