漫画で考える災害

2019年12月、中国湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生が報告されて以来、日増しに増加の様相を見せる感染拡大に対し、日本はじめ世界各地で不安の声があがっている。東京2020オリンピックを間近に控え、新型コロナウィルスのような疫病が「災害的」に蔓延することを、誰が予期できたであろうか。
東日本大震災もそうだ。2011年3月11日、地震と津波により、東日本の太平洋沿岸部を中心に甚大な人的および物的被害をもたらした。災害はいつ起こるか分からない。日本は地震や津波、台風や豪雨による洪水・土砂災害、また活火山の多さからの噴火の危険性など、世界の中でも自然災害の発生しやすい国土から「災害大国」とも言われる。
阪神・淡路大震災から25年、東日本大震災から9年を迎え、『漫画アクション』(双葉社)では、漫画を通して、災害について何かしら考える機会になればと、「漫画で考える災害」を企画、誌面特集を行う。

2020年3月17日号では、自らが被災した、近親者が被害に遭った、など日常生活や創作に少なからず影響を受けた連載作家陣による特別企画を掲載。

 
たなか亜希夫さんは著作の『リバーエンド・カフェ』を通じ、故郷・宮城県石巻への想いを、吉本浩二さんは妻の故郷、そして家族の復興までの軌跡を‶とある町″の‶とある家族″の物語として特別読切『うみべのふるさと』で描く。また、『ライジングサンR』の藤原さとしさんは自衛隊の災害派遣に迫った番外編読切を寄せている。先般のダイヤモンド・プリンセス号に対しても自衛隊は災害派遣活動として生活・医療支援、救急患者の輸送などの対応にあたっており、実際に起こりうる出来事でもあるのだ。そんな、いつ自分の身に降りかかるか分からない災害に備えるためにも、古日向いろはさん描き下ろしの防災についてのショートストーリーも、ぜひ注目してほしい。
 
本誌がひとりでも多くの方の防災の一助になれば幸いである。

漫画アクション 2020年3月17日号
【発売日】:2020年3月3日
【本体価格】:440円(税込み)
【出版社】:双葉社
https://www.futabasha.co.jp/