アニメ違法アップロード問題―合法的視聴の「環境整備」が急務だ【コラム】


アニメ【違法アップロード】問題
―合法的視聴の「環境整備」が急務だ―

現在の状況が続けば、間違いなくジャパニメーション業界は萎縮する【コラム】

アニメ違法アップロード問題―合法的視聴の「環境整備」が急務だ【コラム】

海賊版視聴 蔓延の原因とは

数日のうちに、『漫画村』や『Anitube』といった海賊版サイトの問題が取り沙汰され、少なくとも今挙げた二サイトについては閲覧できない状態になったことがわかっている。無論、これで事態が収拾したと言い切ることはできない。筆者はむしろ、これからが「『漫画・アニメ業界』の『正念場』」だと考えている。なぜならば、海賊版視聴の蔓延の原因には、制作企業側自体が、「『視聴方法』という環境整備を怠った」ことが挙げられるからだ。

現存の定額制配信サービスは「海賊版視聴」に打って変われるものでない

例えば、筆者が最も問題視している「児童〜学生」層のアニメ視聴について目を向けてみるとする。大学生はともかく、高校生や小学生はクレジットカードを持っていない。とすると、既存の定額制配信サービス(Amazonプライム,dアニメストアなど)は現時点で利用できないことになる。(クレジット払いがメインの決済方法となっている。)
彼らの多くが、「円盤は買わないがグッズ・ライブへお金を消費」するタイプの消費者だ。
海賊版の視聴は困難(むしろしてほしくない。)。更に地方在住の学生はTVでのアニメ視聴が不可。現存する定額制配信サービスは利用できない。
ここまで書けば、視聴環境整備の不十分さを“とくと”感じられよう。

こうした問題については、例えば、「iTunesカードなど『プリペイド機能』を用いて課金できるよう整備する」といった対処を行うことは必ずしも不可能なことではないはずだ。各企業が他社のプリペイド機能を使うのを拒むのであれば、自社で新たにプリペイドシステムを構築してしまえば良い。(簡単なことではないと承知の上で)
少なくとも言い切れるのは、現存の定額制配信サービスが、現在の形態(決済方法など)でサービスを提供し続ける限り、こうしたサービスは、海賊版視聴に打って変われる、合法的視聴を促す代替策とはなり得ていないということだ。

現状が続けば「アニメーション業界は間違いなく萎縮していく」

筆者は九州の田舎町の出身だが、学生時代の自分が同じ状況に晒されたら、と思うと背筋が凍る思いだ。TVでは放送されていない……定額制配信サービスはクレカが無ければ利用できない……(そもそもBlu-rayなどは良いと思った“ファン”のみが買っているのが現実だろう)とすれば、学生時代の筆者はどうやって合法的にアニメが視聴できるだろうか。否、出来ないのである。言わずもがな、ニコニコ動画やAbemaTVなど、合法的視聴の選択肢は定額制配信サービスだけに限るものではない。しかし、それらはいずれも、取扱っている作品数が不十分すぎる。

仮に、現在の状況が長く続くとすれば、今までグッズやライブで「映像(=アニメ)化プロジェクト」のビジネス形態を買い支えてきたファンを裏切ることになり、それらの売上は確実に減少することになろう。それでは、本来の目的であった「クリエイターの保護」は不可能となるどころか、どんどん作り手の首を絞める一方なのである。業界全体の萎縮にも繋がりかねない。

今こそ団結して『海賊』に打ち勝つときだ

これは理想論であるが、今こそアニメ作り手となる企業は『海賊』に対し、団結して立ち向かっていかねばならない。
レーベル間での対立や、事なかれ主義(今回の問題はまさにコレが引き起こしたと考えている)が業界全体に浸透した結果、その隙を突いたのが『海賊』たちだ。
レーベル間の対立は、何も悪いことではない。それぞれの企業が、それぞれの特色を活かした作品を制作し、多種多様な楽しみ方を生み出し、世に送り出してきた背景がある。ひとえに、レーベル間の対立こそが、多種多様なアニメの楽しみ方を生み出したと言っても過言ではないだろう。
だが、『海賊』に打ち勝つには、レーベル間の対立は障壁でしかない。たとえ、あるレーベルが単独で定額制配信サービスを打ち出したとしても、対立で取り扱うタイトルに偏りが大きく出てしまえば存在する意味がない。
だからこそ、今こそアニメ業界は団結して『海賊』に立ち向かうときだと筆者は思うのである。

これからも世界に誇れる『ジャパニメーション』文化を成長させていくために

dアニメストア(NTTドコモ)、Amazonプライムがプリペイドに対応するでも良い。どうせなら、アニメレーベルが協力して有料の定額制配信サービスを打ち出してしまう(アニソンで言うところの『ANiUTa(アニュータ)』のような)のでも良いだろう。
アニメ製作関連企業には、今こそ団結し、これから先も「世界に誇れる『ジャパニメーション』文化」を成長させていって欲しいと切に願う。

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